C1 AILのアプローチ

今回はC1 AILでのアプローチです。
この記号は第一頸椎の変位の方向を表しています。
AI=C1の下方変位
AS=C1の上方変位
L=C1の左側方変位
R=C1の右側方変位
これに
A=前方回旋変位、
または
P=後方回旋変位が加わる場合もあります。

さて、タイトロンの波形です。
これはこのクライアントさんのサブラクセイションパターンです。

頚部の触診ではRALP(左周りの回旋変位)気味でモーションパルペーションでは小後頭直筋の緊張もなくAI変位でした。
AI変位で左側方変位しているとRALP変位がかかるようですが、AI変位が改善されれば回旋変位も自然に無くなることが多いようです。
仰臥位での脚長差はL-1.5cm、これは左大腿骨の骨折によるものです。
左肩の緊張も強く、手の長さもL-2cm、これもこのクライアントさんの上部頸椎に変位があると出現する特徴です。

C1は乳様突起の前方で触れることができました。
左側からの触診では可動域も椎間関節の柔軟性もなく左側にロックしているようでした。
後頭骨はC1に対して右に変位しているため頭部は左に傾き
C2はC1に対して変位は無いと判断しました。

今回は約半年ぶりのアジャストメントとなりましたが
その間、特に体調も崩すことなく今回の検査に至りました。
今回も体調は良いとおっしゃっていましたが、検査結果を説明し、ご本人の意思でアジャストメントをご希望されました。

カイロプラクティックは症状に対する治療とは少し違うので
症状がどこにも無い人でも施術を受けていただくことができます。

メジャーはC1 AIL 前述通り、今回は回旋変位とりません。


レスト約40分後

皮膚温度パターンは改善されました。
同時に関節可動域も改善され、柔軟性と適応力を取り戻されたようです。
足の左右差は変化ありませんでしたが、左肩の動きも良く左右差も改善されました。

カイロプラクティックは脊柱を分析する専門家です。
そしてその後の体の変化は、なるべく手を加えず自然に任せるという哲学です。

楽しいですよ、カイロプラクティック。
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