グラフリーディングとパターン分析
カイロプラクティックでは特有のグラフリーディングという分析方法があります。
こんなことは多分、病院やその他の医療機関、鍼灸や整体なんかではやらないと思います。カイロプラクティックでもやらない人も(知らない人)も結構いらっしゃいますが。カイロプラクティックを責任を持って実践する上でとても大切な分析です。
これはB.J.クリニックにおいて
「いつアジャストメントするか」を科学的に裏付けるために
Dossa Dixson Evins D.Cがニューロカロメーターという機械を発明したのが始まりです。
ニューロとは神経。
カロとは熱。
椎骨の変位によって神経圧迫がされると脊柱両側の皮膚温に温度差が現れるという研究結果から、この分析法がサブラクセーションの発見と「いつアジャストメントするか」「いつアジャストメントしないか」を決定するための重要な意味を持つようになりました。
昔の機械はものすごい大きくて設置も大変で高価でデリケートだったと思いますが、
現在はTytronics社のタイトロンを始め、扱いやすい様々な機器が販売されています。
さて、以下のグラフは、あるクライアントさんのサブラクセーションパターンです。
頸部だけですが、波形がやや右に膨らみ、上の方で左に流れるのが特徴です。
グラフの下部は右に膨らんでいますが、
中部から上部にかけては左から右に流れています。
この場合は、筋肉のバランスや脊柱の可動域や柔軟性、神経反射など色々なステータスがサブラクセーション時とは違い、変化しています。
例えば、脚長差が無くなっていたり、重心の位置が変化していたり、血流が良くなっていたりとかです。
そのような時は波形が乱れていてもアジャストメントの対象にはなりません。
これもまた別の日です。
サブラクセーションパターンから約一ヶ月経過した時のグラフです。
さっきのと似てますね。
これもノー・アジャスト。
これは約2ヶ月後。
おや?なんだか上部の波形が右から左に流れ始めてきましたね。
一番上の写真と似てきましたよ。面倒くさいですがスクロールして見比べてください。
この日は他の検査結果(重心の位置や手足の長さ、筋肉の状態や関節可動域の制限など)がサブラクセーション時とほぼ同じでしたので
アジャストメントしました。
そしてこれが一番最近。
前回のアジャストメントから約4ヶ月経ちました。
もう、パターンの見る影もありません。
まっすぐ、ストレート。(完全な直線ではないのは、生体だからです。死体は完全にまっすぐだと思います。)
適応力もばっちり。
もちろんノー・アジャスト。
グラフリーディングはとても重要です。
分析には経験が必要です。
グラフリーディングだけでは判断しませんが
グラフリーディングなしでサブラクセーションのパターン分析は出来ません。
パターン分析なしのアジャストメントには信ぴょう性がありません。
そしてそれはカイロプラクティックとは呼べないかもしれません。
機械は毎日毎回同じ結果を出してくれます。
人間の感覚はそうはいきません。
分析という科学。それもカイロプラクティックです。
www.matsumoto-atlas.com
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