サブラクセーションの時に何が起こっているのか?
椎骨サブラクセーション。
今更説明するまでもないと思うのですが
僕はB.J.Palmarの提唱したサブラクセーションの定義に
修正、というかもう一歩科学的に、医学的に分析し
表現を変えていく必要もあるのではないかと思い
日々、オフィスワークに励んでいます。
僕は上部頸椎をメインにカイロプラクティックをしているので
その視点から考えています。
サブラクセーションと思われる状態の時、
①椎骨動脈の循環に影響を与えるぐらいの
後頭骨〜C1〜C2の位置関係に回旋が
日常的に起きている。
②頭部の位置によって、左右の非対称性が大きく崩れる。
③後頭下筋群の緊張に左右差が生じる
④頭部側屈の時に起こるはずの回旋カップリングモーションが起きない。
⑤頸椎の屈曲伸展の時に、回旋の逆転現象が起こる。
などの現象があります。
これらの現象が全て揃った時
僕はサブラクセーションと考え、ターグル・リコイル(施術)の対象としています。
①は座位、もしくは立位で目視で判断できますが、本当はCTなどで分析したほうがクライアントさんの日常的な位置がわかります。しかし、見た目で頭部に回旋や傾きが起こっていても、椎骨動脈の循環には何の影響もないこともあります。
ではどのようにして椎骨動脈の循環の良し悪しを判断するのか。
僕は眉間の温度をできるだけ測るようにしています。
仰臥位で眉間の左右の温度を計測し、それを基準とします。どちらかに頭部を回旋させ、そのまま1分間以上安静にします。もし回旋位で温度変化があれば、環軸関節、もしくは環椎後頭関節の変位により、椎骨動脈の循環に影響を与えていると示唆されます。この根拠はTytoronics社で聞いた話があるのですが、詳細はブログでは伏せておきます。
②は同じく仰臥位で両手をバンザイさせ、正中で両手を合わせます。前腕は回外位のほうがわかりやすいです。すると親指の位置が左右で違うことがあります。違っているのは当たり前なのですが、頭部を回旋した時に、この左右の親指の位置が動くことがあります。サブラクセーション状態にあるとき、この現象は多く見られます。逆に上部頸椎アジャストメントの直後は、この現象は起きなくなります。
③はタイトロンで計測すると分かりやすいです。皮膚の表面温度は、皮膚直下の筋肉のテンションが強いほうが高い傾向にあります。これは自分の前腕で実験すると分かりやすいです。手関節を背屈すると、前腕屈筋は引き伸ばされテンションがかかります。その状態で細かく温度がわかる機械で皮膚表面温度を測定します。次に手関節掌屈位で前腕屈筋のテンションを緩めた状態で温度測定をします。どちらが皮膚表面温度が高くなるかわかります。
④でカップリングモーションが消失するのは、多くは左右どちらかだけです。ほとんどはリスティング側のカップリングモーションが消失します。
⑤は頚部正中位のときの頭部の回旋位を基準にします。例えば正中位で頭部がやや右回旋を起こしているのに、屈曲させると左回旋位になり、再び伸展位に持っていくと右回旋位になるといった現象です。これはカップリングモーションの消失が一因かと思います。
以上のような現象が起きているとき
椎骨動脈の循環不全がある可能性が高いということで
脳幹の納まっている椎孔の面積は狭くなっていると考えられます。
神経伝達の妨害を測定する方法は現在のところ僕は知りませんが、椎孔の面積が日常的に慢性的に狭くなっていることは良いことではないでしょう。
またそれだけ環椎後頭関節、環軸関節の回旋が起きているということは
全脊柱の補正作用が自然に働くことは間違いないでしょう。
その不均衡バランスのまま、重力下での立位、座位、歩行、走行、作業などの運動が加われば、必要以上に負荷がかかる関節や筋肉が現れてくることは想像に難くはありません。
②のような現象が起きている体は、環境への適応力の低下を表しているでしょう。身体には重力、加速度、地面の傾き、などの物理刺激が加わり続けています。頭部の位置によっていちいち体のアンバランスが起きていては、効率が悪いと言わざるをえません。
カイロプラクティックで言う所の
神経伝達の干渉、または妨害、というのは、実は、、、
慢性的な後頭骨〜環椎〜軸椎の変位→脳血流の低下+脳幹の循環不全→脊柱の可動域制限→骨盤や膝を使っての補正作用→重心の偏りなのかもしれません。
もちろん逆パターンもあってもいいかと思います。
このようにサブラクセーションを僕は捉えて
カイロプラクティックを続けています。
サブラクセーションがなければターグル・リコイル(施術)はしません。
(痛みやコリがある人は他の手技をお勧めしています)
これからもっともっと科学技術が発達して
よりクライアントさんの身体ステータスを客観的に把握できると
面白いんじゃないかなー。
と一人ワクワクしています。
現在、お世話になっている歯科医師の先生方との出会いは
僕のサブラクセーションに対する疑問と曖昧な部分をかなり晴らしてくれました。
本当に感謝しております。
しかし本番はこれからです。
こういった研究を公的な機関で行い、相当数の被験者で再現性を出さなければいけません。
何十億円かいるかも分かりません。
投資してくださいw
まつもと上部頸椎カイロプラクティック
今更説明するまでもないと思うのですが
僕はB.J.Palmarの提唱したサブラクセーションの定義に
修正、というかもう一歩科学的に、医学的に分析し
表現を変えていく必要もあるのではないかと思い
日々、オフィスワークに励んでいます。
僕は上部頸椎をメインにカイロプラクティックをしているので
その視点から考えています。
サブラクセーションと思われる状態の時、
①椎骨動脈の循環に影響を与えるぐらいの
後頭骨〜C1〜C2の位置関係に回旋が
日常的に起きている。
②頭部の位置によって、左右の非対称性が大きく崩れる。
③後頭下筋群の緊張に左右差が生じる
④頭部側屈の時に起こるはずの回旋カップリングモーションが起きない。
⑤頸椎の屈曲伸展の時に、回旋の逆転現象が起こる。
などの現象があります。
これらの現象が全て揃った時
僕はサブラクセーションと考え、ターグル・リコイル(施術)の対象としています。
①は座位、もしくは立位で目視で判断できますが、本当はCTなどで分析したほうがクライアントさんの日常的な位置がわかります。しかし、見た目で頭部に回旋や傾きが起こっていても、椎骨動脈の循環には何の影響もないこともあります。
ではどのようにして椎骨動脈の循環の良し悪しを判断するのか。
僕は眉間の温度をできるだけ測るようにしています。
仰臥位で眉間の左右の温度を計測し、それを基準とします。どちらかに頭部を回旋させ、そのまま1分間以上安静にします。もし回旋位で温度変化があれば、環軸関節、もしくは環椎後頭関節の変位により、椎骨動脈の循環に影響を与えていると示唆されます。この根拠はTytoronics社で聞いた話があるのですが、詳細はブログでは伏せておきます。
②は同じく仰臥位で両手をバンザイさせ、正中で両手を合わせます。前腕は回外位のほうがわかりやすいです。すると親指の位置が左右で違うことがあります。違っているのは当たり前なのですが、頭部を回旋した時に、この左右の親指の位置が動くことがあります。サブラクセーション状態にあるとき、この現象は多く見られます。逆に上部頸椎アジャストメントの直後は、この現象は起きなくなります。
③はタイトロンで計測すると分かりやすいです。皮膚の表面温度は、皮膚直下の筋肉のテンションが強いほうが高い傾向にあります。これは自分の前腕で実験すると分かりやすいです。手関節を背屈すると、前腕屈筋は引き伸ばされテンションがかかります。その状態で細かく温度がわかる機械で皮膚表面温度を測定します。次に手関節掌屈位で前腕屈筋のテンションを緩めた状態で温度測定をします。どちらが皮膚表面温度が高くなるかわかります。
④でカップリングモーションが消失するのは、多くは左右どちらかだけです。ほとんどはリスティング側のカップリングモーションが消失します。
⑤は頚部正中位のときの頭部の回旋位を基準にします。例えば正中位で頭部がやや右回旋を起こしているのに、屈曲させると左回旋位になり、再び伸展位に持っていくと右回旋位になるといった現象です。これはカップリングモーションの消失が一因かと思います。
以上のような現象が起きているとき
椎骨動脈の循環不全がある可能性が高いということで
脳幹の納まっている椎孔の面積は狭くなっていると考えられます。
神経伝達の妨害を測定する方法は現在のところ僕は知りませんが、椎孔の面積が日常的に慢性的に狭くなっていることは良いことではないでしょう。
またそれだけ環椎後頭関節、環軸関節の回旋が起きているということは
全脊柱の補正作用が自然に働くことは間違いないでしょう。
その不均衡バランスのまま、重力下での立位、座位、歩行、走行、作業などの運動が加われば、必要以上に負荷がかかる関節や筋肉が現れてくることは想像に難くはありません。
②のような現象が起きている体は、環境への適応力の低下を表しているでしょう。身体には重力、加速度、地面の傾き、などの物理刺激が加わり続けています。頭部の位置によっていちいち体のアンバランスが起きていては、効率が悪いと言わざるをえません。
カイロプラクティックで言う所の
神経伝達の干渉、または妨害、というのは、実は、、、
慢性的な後頭骨〜環椎〜軸椎の変位→脳血流の低下+脳幹の循環不全→脊柱の可動域制限→骨盤や膝を使っての補正作用→重心の偏りなのかもしれません。
もちろん逆パターンもあってもいいかと思います。
このようにサブラクセーションを僕は捉えて
カイロプラクティックを続けています。
サブラクセーションがなければターグル・リコイル(施術)はしません。
(痛みやコリがある人は他の手技をお勧めしています)
これからもっともっと科学技術が発達して
よりクライアントさんの身体ステータスを客観的に把握できると
面白いんじゃないかなー。
と一人ワクワクしています。
現在、お世話になっている歯科医師の先生方との出会いは
僕のサブラクセーションに対する疑問と曖昧な部分をかなり晴らしてくれました。
本当に感謝しております。
しかし本番はこれからです。
こういった研究を公的な機関で行い、相当数の被験者で再現性を出さなければいけません。
何十億円かいるかも分かりません。
投資してくださいw
まつもと上部頸椎カイロプラクティック
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