上部頸椎と頭痛のメカニズム 2
上部頸椎の施術は症状を緩和することのみが目的ではありません。とはいえ上部頸椎の施術で神経系の働きや骨格のバランスが自然に整うと、結果的に体を苦しめる症状が改善に向かう例は沢山あります。ここでは上部頸椎の関節のアライメントの問題が頭痛を起こすメカニズムと、その場合どのような検査結果になるのかを紹介します。
2.脊柱サーモグラフィ
上部頸椎が原因で頭痛が起こっている人の多くは、頸部の脊柱サーモグラフィの結果が下図の様になっています。色の濃い(赤い)箇所に筋肉、関節、神経系の異常が起きています。
これは第一頸椎の変位により、その周囲に付着している筋肉や靭帯が緊張し、その結果緊張している部分の温度が変化するのです。急性の場合は皮膚温が極端に高くなったり、慢性的な筋緊張の場合は逆に皮膚温が低く検出されます。
脊柱の左右の皮膚温に温度差がある部位はその周辺の関節や筋肉のアンバランスが生じている可能性が高いのです。また椎骨の変位によって脊髄神経の根元が圧迫を受けても脊柱の皮膚温に影響が出ます。その場合はすでに知覚異常や筋力の低下なども併せて起きている場合が多いです。
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